今、企画職に求められる
情報収集力とは?
「情報戦略の仕組み」を改善する3つの方法

流行やトレンドを追っていては遅い!

企画職には、クリエイティブで柔軟な発想力が求められます。外部の情報をうまく取り入れ、収集した情報をもとに「おもしろいアイデア」や「新しい切り口」に転換することが企画職の腕の見せ所となります 。

そのために、インプットとなる「情報」は非常に重要な要素となります。この事例ページでは、タイミングを逃さずに時代のニーズを先取りするために、企業でどのように情報収集の仕組みを改善すると良いか、3つのケースを用いて解説します。

Case1
ネットニュースだけでは「先を読む力」が不足。
一歩先を見通せるような情報を集めたい

Before

企画部のリーダーであるAさんのチームは、コンペで他社に負ける機会が増えていました。

部下の目の付け所は悪くないのですが、ネットやSNSで話題になっている「既にあるもの」を焼き直した感じが拭えず、新規性に欠けたり、切り口の角度がズレたりしていたことが原因でした。

何をしたか?

時代のニーズを先取りするには、個々のトピックだけでなく、俯瞰して大きな流れをつかむ視点が欠かせません。

そこで、一般向けのニュースだけでなく、トレンドセッターやオピニオンリーダーの視点を得られるデータや新聞、業界専門紙や各業界の評論家コラムなどをまとめて閲覧できる環境を整えて、業界動向の定点観測を習慣化しました。

大きな流れと業界動向をつかむことで、先を見据える力をつけることを狙ったのです。

After

チームの会議では、「業界全体の話題」がみるみる増えていきました。また、様々な視点の情報にふれることで、メンバーも俯瞰して物事を見る力がつきました。

それにより、「今足りなくて、次に求められそうなもの」や「ある業界で成功しているもので、別の業界に応用できそうなもの」など、先を読んだり、横展開したりする企画が出るようになり、バランス良く企画をまとめる力がついてきたのです。その後のコンペでは、これまでになくスムーズに企画の採用が決まりました。

改善のポイント

既にあるものではなく、専門的な知見を得て業界全体の動向をつかむことで、先を見据えた企画を考えられるようになった

Case2
月2回の企画会議では時代に追いつかない!
もっとスピーディーに企画を世に出したい

Before

業界では老舗の企業で企画部に所属するBさんは、社内で企画が通過するまでに時間がかかる社風に焦りを感じていました。

部内で進めていた製品企画が稟議に入るより前に、ライバル会社から類似品が発表されてしまったり、プロモーションやキャンペーンが旬を逃してしまうこともあり、年々求められるスピードに対応するのが難しくなっていました。

何をしたか?

これまでは、各人が手帳やツールを使ってニュースやアイデアの種をメモしていましたが、企画のネタや収集したデータは、ラフなアイデアとしてチームメンバーとすべての情報を共有するようにしました。

アイデアをオンラインに集約し、ほかの人が活発にコメントをつけることを推奨したのです。

これまで、月2回行われていた定例企画会議も廃止して、良さそうな企画があれば、その都度、オンラインや会議で検討するように企画会議の仕組みも変更しました。

After

「次の企画会議を待つ」時間がなくなったことの影響は、すぐに大きな変化として現れたのです。オンラインでのやりとりに慣れてくると、同僚・先輩などから即座に指摘が返ってくるので企画を修正するスピードが上がり、企画のブラッシュアップも短期間で可能になりました。

また、オンラインにアイデアや情報を溜め込んで共有することで、情報をアップロードした本人だけでなく、ほかの人がさまざまな企画につなげる動きも出てきました。

Bさんは、「オンラインを活用するとこれほどスピードが変わるのか」と、ナレッジマネジメントの重要性を実感しています。

改善のポイント

アイデアや企画に対してオンライン上で検討することで、次の会議を待つ必要がなく即座に企画が進むようになった

Case3
紙の雑誌や新聞を定期購読しても、読まれなければ意味がない。
若手にも良質な情報をチェックしてほしい

Before

食品メーカーの企画開発に属するCさんは、新聞や業界雑誌など、企業内で回覧している情報媒体をいくつもチェックしています。

昔は多くの社員がこれら媒体の記事を参考にしていましたが、今では手に取る人が減っています。若手社員の興味はSNSで話題になったネットニュースの情報に偏りがちで、信憑性の面でも問題があると感じていました。

何をしたか?

若手社員に「なぜ会社にある新聞や雑誌を読まないのか」ヒアリングを行ったところ、「他の人に遠慮してしまうから」「記事の保存が手間だから」などの意見が挙がりました。

そこで、これまでの情報源だった紙の雑誌や新聞を、オンラインでチーム全員が閲覧できるシステムに置き換えました。オンラインなら、リモートワークでも情報をチェックできるし、順番待ちの心配も無いためです。

After

オンラインソースに切り替えたことで、有料の媒体がいつでもどこでも読み放題になったことは若手社員にも好評で、チームのメンバー全員が率先して業界専門紙などの信頼できる情報ソースからネタを収集するようになりました。

また、自然とメンバー間で情報をシェアし合うようになり、ニュースについての意見交換も行われるようになりました。本当に価値ある情報をインプットすることで、チーム全体の情報力が底上げされ、結果、より質の高い企画が生まれるようになりました。

改善のポイント

会社でもテレワークでも信頼できるオンラインソースを活用することで、メンバー全員が重要ニュースを読んで、チームで情報共有や意見交換できるようになった

良質な情報のインプットと効率的なナレッジマネジメントが、企画の質とスピードを高める

どんなにいい企画でも、タイミングを逃したり、 「今、何が起こっているか」を追いかけるだけでは、企画のヒット率は下がっていくでしょう。

質の高い情報のインプットはもちろんのこと、その情報を使えるネタやナレッジ(知識)に変換してチームでどんどん蓄積し、そこを新たな情報収集の場とする。これが、時代のスピードに負けない情報収集の核心です。

良質な情報収集とナレッジマネジメントのポイントは、次の3つに集約できます。

  1. 俯瞰して大きな業界の流れを掴み、先を見据えた視点を養うために、様々な角度から専門的で質の高い知見を得られるようにする
  2. 企画の意思決定はスピードが命!企画検討をスピーディーに進めるために、アイデア出しや企画案のブラッシュアップはオンラインで実施する
  3. 信頼できるオンラインソースを活用してメンバー全員がいつでも重要ニュースに目を通せる環境を整え、メンバー間で共有された情報や意見交換した内容はオンラインにナレッジとして集約。そこを新たな情報源とする

これまで、上司や同僚とのコミュニケーションがおもな情報源だった人は、リモートワークが進むとチームメンバー間でのコミュニケーションが減る分、情報が枯渇していきます。今こそ、より多くの情報を仕入れて、さらにチームで共有する仕組みを準備することが理想です。

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気になるニュースや情報があったら「ピン留め」してワークスペースに保存すれば、チーム内でシェアしたり、コメントをつけてディスカッションすることも可能です。ニュースを起点にしてディスカッションできるので、各人がニュースを読むだけの場合と比べて、メンバー全員の知識を深めることが期待できます。

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