AIでコンサルの価値が変わる
リサーチ業務の削減で「意思決定の支援」に集中


株式会社ライズ・コンサルティング・グループ
AI Practice プラクティスリード・パートナー 大鐘 崇氏(左)
Business Development Department部門責任者/マネージングディレクター櫟木峻介氏(右)
NIKKEI KAIの導入目的
- 新規・既存の顧客に関するリサーチ業務の負荷軽減を行いたい
- ハルシネーションなどのリスクを減らしながら、高精度な情報を集めたい
その導入効果
- 営業活動における事前調査の効率化を起点に、提案の質向上と意思決定支援への時間創出につながった
- リサーチ業務の負荷が約7割削減され、若手の育成と提案の質の底上げにつながっている
- 初回商談前にファクトが確かでクイックなリサーチが可能になり、顧客との対話の質が向上した
- 空いた時間を活用し、人間が行うべき意思決定の議論などに時間を割けるようになった
2012年の創業以来、「PRODUCE NEXT」をミッションとして「戦略の実行」と「成果の上昇」にこだわったコンサルティングサービスを提供する総合コンサルティングファーム、株式会社ライズ・コンサルティング・グループ。経営戦略や事業戦略の策定や実行支援、新規事業の立ち上げ、さらにはITやDX、AIの導入まで、幅広い領域で企業の変革を支援しています。
同社ではコンサルティング市場の急激な拡大を背景に、より価値の高い提案を顧客に届ける必要があると同時に、営業生産性の向上が急務となっていました。そこで出会ったのが、信頼できる情報ソースにもとづいたリサーチを可能にする法人向けAIサービス「NIKKEI KAI」です。
今回は、新規・既存顧客への営業活動を担うBusiness Development Departmentの櫟木氏と、生成AI活用を中心にIT戦略立案から個別システム導入までを一気通貫で支援している大鐘氏に、NIKKEI KAIの導入背景や具体的な活用法、そして「AIでコンサルの価値がどう変わるのか」について伺いました。
営業現場から始まった「AIとコンサルの役割分担」の模索
NIKKEI KAIを導入するに至った経緯をお聞かせください。
櫟木氏:私が所属するBusiness Development Departmentは、新規のお客様との取引組成や既存のお客様との取引拡大などをメインテーマにしています。コロナ禍後はオンラインでの打ち合わせも増えたものの、やはり部長層以上の方とお会いする場合は、対面でのコミュニケーションが必要だと考えています。そのため、日々足を使った営業活動を行っていました。

責任者/マネージングディレクター 櫟木峻介氏
櫟木氏:拡大するコンサルティング市場において、営業活動の量を増やしながら生産性を高め、同時に提案の質も引き上げる必要がありました。そのような中AIツールの導入を考えていたタイミングで、NIKKEI KAIのタクシー広告を目にしました。そこで日経さんにご相談してみたところ、すぐに担当の方から連絡があり、それから2~3週間というスピードで導入が決まりました。
これまでも生成AIを使って情報収集していたと思うのですが、どのような課題があったのですか?

大鐘 崇氏
大鐘氏:私はSX(System Transformation)ユニットのAI Practiceのリードとして、幅広い業界のお客様に向けて、主にIT領域の支援をしています。
直近では生成AIを活用したプロジェクトを複数リードしていますが、生成AIを使うようになって一番変わったのは、1時間あたりに求められる情報処理量が圧倒的に増えたこと。
人間では到底さばけない量の処理を即時に返してくるので、その多すぎる情報の処理に溺れてしまいがちです。また、「実在するのかどうか判別がつかない架空の記事をリンクする」といったハルシネーションのチェックに、膨大な時間がかかっていました。
それが入口の情報ソースの時点で、信頼性が担保されている記事に絞ってあるNIKKEI KAIは、業務上の有用性がかなり高いと思いました。
営業前に役立つ「ノイズ」のないリサーチ結果
NIKKEI KAIを導入されて4ヵ月とのこと。どのように活用されていますか?
大鐘氏:「ファクトが確かな情報をすぐに入手したい」という用途が多いですね。例えば「この市場規模は5年後にどうなりますか」と質問したときに、ブログ記事も情報ソースとして拾うような生成AIだと、アウトプットの内容がずれてしまうことがあります。
NIKKEI KAIは、日経新聞をはじめ、さまざまな専門誌やビジネスレポート、企業発表資料といった信用に値する情報ソースにフォーカスしている印象です。加えて、その参照先のリンクも確認できるので「ノイズが混ざっていない」前提でリサーチできるのは、非常に有効だと思います。
櫟木氏:私のチームでは、商談前は訪問先企業の情報のほかに、部署単位の動きも必ずチェックしています。また、お客様が有名な方であれば、人事情報で経歴や過去のニュースも確認するケースが多い。
日経新聞は紙時代からずいぶん長く購読していますが、政治色の少ない新聞だと思っていて、その意味でのノイズも少ないですよね。それに日経新聞以外の業界紙もデータベースに入っており、アプリ上で横断的に確認できるので、さまざまな業界を担当するコンサルとしては、信頼が置けます。
大鐘氏:数年前まで、国立国会図書館までわざわざ足を運んでバックナンバーを調べていたようなことを、今では朝思い立ったらNIKKEI KAIである程度、調べることができますね。
NIKKEI KAIの導入によって、どのような効果を感じているのでしょう。
櫟木氏:若手メンバーのバックチェックを含めて8時間もかけていたリサーチ業務が、NIKKEI KAIの導入後は30分ほどに短縮できました。負荷が7~8割は削減できた印象です。
NIKKEI KAIのアウトプットは一行単位で出典元のリンクが貼ってあるので、経験の浅いメンバーでも、リンク先を追っていけば一定レベルのリサーチができる。あとは読み取り上のミスや論点の抜け漏れなど、人間としての解釈に絞って指導できるようになり、若手メンバーの育成スピードも上がっています。
その浮いた時間をお客様の組織課題を深掘りする議論や、意思決定のシナリオを描くワークに投下できるようになりました。ここに、AIでコンサルの価値が変わる本質があると感じています。

大鐘氏:アウトプットベースで見れば確実に全体の底上げはできているし、お客様に提供できるバリューも上がっています。一方で、人材育成の観点では、思考のプロセスをどう担保するかが重要になると感じています。
ただ、私はNIKKEI KAIに限らず「生成AIと競うべきではない」と考えています。生成AIの進化は止まらないのだから、それと一緒に働くつもりで適切に任せればいいのだと。AIに情報収集を任せ、人間はその情報を基に「何を優先して決めるのか」と「どの案にどこまでリスクを取るのか」といった意思決定の設計に集中する。そこに、コンサルの価値はシフトしていくと思います。
遠くない将来、AIの隙間に人間が身を置いて仕事しているぐらいの状況を想定しなければならなくて、そこで大事なのは若手に「人間はその中でどのような判断をしなければならないのか、どんなアクションを手元に残しておくべきか」を意識しながら、仕事してもらうことだと思っています。
いずれ、人間ならではの価値がより希少になる日が来ますから、私たちコンサルはお客様よりもちょっと先を見て「未来はこうなるんじゃないか、ああなるんじゃないか」と考えていかなければなりません。

櫟木氏:私は、人間が国会図書館へ行く仕事は、むしろ残ると思うんですよ。要するにデジタル化されていない一次情報の収集など、AIでは代替しづらいアナログな探索行為が残る。デジタル化されてなければ、AIも活用できないので。
弊社の中司(佳輔氏、執行役員)が「インプットのインターフェースとアウトプットのインターフェースは、人間が担うアナログ領域として残り続ける」と話しています。コンサルに例えると、AIに聞く前の悩みを相談してもらえたり、または「AIにはこのように聞けばいいんですよ」と助言したりする部分が残ってくるかなと。AIは一緒に飲みにも行ってくれないですから(笑)。
これからのコンサルは本質的な課題や悩みを察知できるのかが問われるでしょうし、意思決定の後押しをすることも、人間の力として残り続けるのだと思います。
「情報収集」から「意思決定の伴走」へ
NIKKEI KAIを導入検討中の方にアドバイスをいただけますか?
櫟木氏:NIKKEI KAIで業務時間を削減できたことで、空いた時間はアポイントを入れたり、社内での意思決定に関する議論に割いたりといったことに充てられています。
導入までのリードタイムも短いうえに、既存の日経IDと連携できるのもいいですよね。
営業活動においてクイックに情報を仕入れて、現場の生産性を上げていくことに関しては非常に使いやすいツールなので、まずはその部分において使っていただくのがわかりやすいのかなと。私は、コストパフォーマンスもいいツールだと認識しています。

大鐘氏:「クイックに、かつファクトベースで、求める領域について的確に打ち返してくれる」という強みが、とてもはっきりしているAIツールだと思うんですね。
やはりその点を重要視されるような法人営業や市場調査、プロダクトマーケティングなどファクトベースの対話が重要な仕事ほど価値が出るはずです。
AIでコンサルの価値が変わる今、人間にしかできない役割をどこに置くのかという問いに向き合う基盤として、NIKKEI KAIを活用していきたいと考えています。
櫟木氏:お客様とのコミュニケーションの土台となる情報収集は、加速度的に効率化させなければならない。その意味で、NIKKEI KAIのようなAIツールを導入しなければ、時代に置いていかれるだろうと思います。
もちろん「導入したから終わり」というわけではなく、そこからがスタートです。AIによって情報収集が高度化された世界で、コンサルがどんな価値を出せるのか、そこを考え抜きたい企業にこそ、NIKKEI KAIはフィットすると思います。

株式会社ライズ・コンサルティング・グループ
本社所在地
東京都港区六本木1-6-1 泉ガーデンタワー34階
従業員数
388名(2025年11月末時点)
事業内容
NewTechコンサルティング
新規事業コンサルティング
海外進出コンサルティング
業務改革コンサルティング
ITコンサルティング
リサーチ業務の削減で「意思決定の支援」に集中
NIKKEI KAIの導入目的
- 新規・既存の顧客に関するリサーチ業務の負荷軽減を行いたい
- ハルシネーションなどのリスクを減らしながら、高精度な情報を集めたい
その導入効果
- 営業活動における事前調査の効率化を起点に、提案の質向上と意思決定支援への時間創出につながった
- リサーチ業務の負荷が約7割削減され、若手の育成と提案の質の底上げにつながっている
- 初回商談前にファクトが確かでクイックなリサーチが可能になり、顧客との対話の質が向上した
- 空いた時間を活用し、人間が行うべき意思決定の議論などに時間を割けるようになった


