Case1
ネットニュースだけでは「先を読む力」が不足。
一歩先を見通せるような情報を集めたい。
企画部のリーダーであるAさんのチームは、コンペで他社に負ける機会が増えていました。
部下の目の付け所は悪くないのですが、ネットやSNSで話題になっている「既にあるもの」を焼き直した感じが拭えず、新規性に欠けたり、切り口の角度がズレたりしていたことが原因でした。
Action
一般向けのニュースだけでなく、トレンドセッターやオピニオンリーダーの視点を得られるデータや新聞、業界専門紙や各業界の評論家コラムなどをまとめて閲覧できる環境を整えて、業界動向の定点観測を習慣化した。
チームの会議では、「業界全体の話題」がみるみる増えていきました。また、様々な視点の情報にふれることで、メンバーも俯瞰して物事を見る力がつきました。
それにより、「今足りなくて、次に求められそうなもの」や「ある業界で成功しているもので、別の業界に応用できそうなもの」など、先を読んだり、横展開したりする企画が出るようになり、バランス良く企画をまとめる力がついてきたのです。その後のコンペでは、これまでになくスムーズに企画の採用が決まりました。
Actionの結果
既にあるものではなく、専門的な知見を得て業界全体の動向をつかむことで、先を見据えた企画を考えられるようになった。
Case2
月2回の企画会議では時代に追いつかない!
もっとスピーディーに企画を世に出したい。
業界では老舗の企業で企画部に所属するBさんは、社内で企画が通過するまでに時間がかかる社風に焦りを感じていました。
部内で進めていた製品企画が稟議に入るより前に、ライバル会社から類似品が発表されてしまったり、プロモーションやキャンペーンが旬を逃してしまうこともあり、年々求められるスピードに対応するのが難しくなっていました。
Action
これまでは、各人が手帳やツールを使ってニュースやアイデアの種をメモしていましたが、企画のネタや収集したデータは、ラフなアイデアとしてチームメンバーとすべての情報を共有するようにした。
これまで、月2回行われていた定例企画会議も廃止して、良さそうな企画があれば、その都度、オンラインや会議で検討するように企画会議の仕組みも変更した。
「次の企画会議を待つ」時間がなくなったことの影響は、すぐに大きな変化として現れたのです。オンラインでのやりとりに慣れてくると、同僚・先輩などから即座に指摘が返ってくるので企画を修正するスピードが上がり、企画のブラッシュアップも短期間で可能になりました。
また、オンラインにアイデアや情報を溜め込んで共有することで、情報をアップロードした本人だけでなく、ほかの人がさまざまな企画につなげる動きも出てきました。
Bさんは、「オンラインを活用するとこれほどスピードが変わるのか」と、ナレッジマネジメントの重要性を実感しています。
Actionの結果
アイデアや企画に対してオンライン上で検討することで、次の会議を待つ必要がなく即座に企画が進むように。
Case3
紙の雑誌や新聞を定期購読しても、読まれなければ意味がない。
若手にも良質な情報をチェックしてほしい。
食品メーカーの企画開発に属するCさんは、新聞や業界雑誌など、企業内で回覧している情報媒体をいくつもチェックしています。
昔は多くの社員がこれら媒体の記事を参考にしていましたが、今では手に取る人が減っています。若手社員の興味はSNSで話題になったネットニュースの情報に偏りがちで、信憑性の面でも問題があると感じていました。
若手社員に「なぜ会社にある新聞や雑誌を読まないのか」ヒアリングを行ったところ、「他の人に遠慮してしまうから」「記事の保存が手間だから」などの意見が挙がりました。
Action
これまでの情報源だった紙の雑誌や新聞を、オンラインでチーム全員が閲覧できるシステムに置き換えた。
オンラインソースに切り替えたことで、有料の媒体がいつでもどこでも読み放題になったことは若手社員にも好評で、チームのメンバー全員が率先して業界専門紙などの信頼できる情報ソースからネタを収集するようになりました。
また、自然とメンバー間で情報をシェアし合うようになり、ニュースについての意見交換も行われるようになりました。本当に価値ある情報をインプットすることで、チーム全体の情報力が底上げされ、結果、より質の高い企画が生まれるようになりました。
Actionの結果
会社でもテレワークでも信頼できるオンラインソースを活用することで、メンバー全員が重要ニュースを読んで、チームで情報共有や意見交換できるようになった。