瀬戸内圏域を含む国内13都府県に営業拠点を展開し、地方銀行としては有数の広域店舗ネットワークを持つ伊予銀行様。マネー・ローンダリング対策などコンプライアンス(法令等遵守)を経営の最重要課題の一つとして位置づけ、全行をあげて取り組んでいる。コンプライアンスチェック業務に活用するツールとして、2019 年 4 月に「日経リスク&コンプライアンス」を導入した。
背景と課題
各地の新聞を取り寄せるタイムラグと
作業時間が悩み
当行のコンプライアンス統括部は、法令等遵守をはじめコンプライアンス関連業務を担っている。銀行取引を遮断すべき先(リスク先)に関する情報の収集・蓄積やマネー・ローンダリング(資金洗浄)対策など、業務は多岐にわたる。「営業拠点が広域に存在するため、広いエリアのリスク先情報が必要になる。従来は各地の新聞を営業拠点から取り寄せていたが、タイムラグが生じることや作業に時間がかかることが悩みとなっていた。また、情報の収集・加工の効率化も課題であった」とのこと。
導入のきっかけ
各地の情報媒体を横断検索
日経リスク&コンプライアンスが課題解決
導入は、日経のセミナーに参加した後、日経担当者から新サービスとして「日経リスク&コンプライアンス」の紹介を受けたことがきっかけだった。紹介のタイミングでデモ画面を確認。その後、1 か月間のトライアルで利用しやすく、かつ業務上も有効と判断し、導入を決めたという。取引先のコンプライアンスチェック業務に「日経リスク&コンプライアンス」を導入したことで、全国紙・一般紙などから情報を網羅し、かつ調査にかかる業務時間を短縮することができた。各地の情報媒体の横断検索が可能で、また、検索結果ヘッドラインから詳細を閲覧したい記事の絞り込みができるなど、作業の効率化に役立っているのだという。
導入の効果
チェック作業の効率化により
他の業務への時間を創出
「日経リスク&コンプライアンス」ではネガティブ情報を抽出する検索キーワードを決め、全国紙や一般紙などを横断的に検索。リスク先を洗い出し、得られた情報を個別記事で確認している。特に、各媒体に一斉に収載される大きなニュースの場合、内容を比較し一番詳細な記事を選択するなど、バラバラに確認する必要がないため、効率的にチェック作業ができる。「今までは日平均2時間程度程かかっていたチェック作業が、日経リスク&コンプライアンスを導入したことによって、一日1時間程に削減される見込みである。チェック作業の短縮により創出した時間を、他の業務に割くことができるため、業務効率化に大変役立っている」とのこと。