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反社チェックをはじめとするコンプライアンスチェックは、今や取引開始時の「当たり前」になりつつあります。とはいえ、実際に運用している担当者の多くはこう感じているはずです。
「コンプライアンスチェックのツールを導入して、検索の手間はたしかに減った。一括で調べられるし、結果もすぐ出てくる。なのに、なぜかコンプライアンスチェックの業務は思ったほどラクになっていない」
検索結果に大量の記事が出てきて目を通すのに時間がかかる。同じ名前の別会社の記事が混ざっていて仕分けに手間がかかる。「これは同じ人?別人?」で毎回悩む。定期チェックのたびに、また同じ確認をやり直している気がする。
ツールを入れているのに、なぜ大変さが残るのか。その答えは、コンプライアンスチェックの本当の負担が、実は「検索」ではないからです。
本当の負担は、実は「検索」ではありません
コンプライアンスチェックの実務で時間を取られているのは、検索そのものではなく、検索したあとです。
- 出てきた記事が、本当に調査対象の会社(人)の記事なのかを一件ずつ見極める
- 対象と無関係な話題の記事を、一件ずつ「これは違う」と外していく
- 対象と関係のある記事が出てきたら、リスクの主体なのか、単なる被害者なのかを読み込む
- 「これは取引してよいのか」判断の根拠を考えてまとめる
- 定期チェックのたびに、これらを繰り返す
検索は一瞬でできても、その後の「確認」と「判断」に時間がかかると、結局トータルの業務時間は短くなりません。
そして、この作業は単なる時間の問題ではありません。「見落としていないだろうか」「判断を間違えていないだろうか」こうした心理的な負担もじわじわと重くのしかかってきます。
多くの現場で本当に必要なのは、「検索をもっと速くすること」ではなく、検索結果の中に含まれるノイズを、いかに減らせるかなのです。
信頼できる情報ソースが、判断の質を左右する
たとえば、ネット上の情報だけを収集している場合、噂話や信頼性の低い記事も混ざってきます。そうするとひとつの情報ごとに「これは信じていい情報か?」と、記事の信頼性まで自分で判断しなければなりません。確認すること自体は増えるのに、判断の材料としての"使える情報"は増えないという状態になります。
さらに、社内で「なぜこの取引を進めた/止めたのか」と聞かれたとき、根拠として持ち出すのが掲示板や個人ブログの記事では、説明する側もされる側も不安になります。
コンプライアンスチェックでまず押さえたいのは、「新聞などの信頼性の高い媒体」「行政処分などの公的な情報」を中心に、必要なWeb情報が整理された状態で確認できること。ここが整っているだけで、記事一件あたりの確認スピードも、判断への納得感も大きく変わります。
キーワード検索だけでは、防げない誤検知と見落とし
「会社名とキーワードで検索する」一見シンプルで確実な方法に見えますが、実務ではこの方法だけでは限界があります。
- 同じ名前を含む別会社の記事が混ざる:「山田製作所」で検索したら、まったく別の山田製作所の記事も出てくる
- 対象と関係のない文脈の記事がヒットする:社名がただ列挙されているだけの業界一覧記事など
- 文脈的に「被害者側」の記事まで拾ってしまう:詐欺の被害に遭った、盗難に遭った、など
- 表記のゆれで見落とす:正式名称と略称、旧社名と新社名など
キーワード検索の弱点は、「その言葉が入っているかどうか」しか見ていないことです。そのため、「記事の中身が何を意味しているのか」までを判断するのは、担当者本人になります。
結果として、検索の件数だけは多いのに、「読むべき記事」を絞り込むのは全部人の目でやる、という状態が生まれます。これでは、いくら検索が速くても、業務全体はラクになりません。
名寄せ・同一性確認が、判断時間を大きく左右する
現場で意外と時間を取られているのが、「これは本当に同じ会社(人)か?」の確認です。
- 同姓同名の別人の記事が混ざっている:「田中太郎」で検索したら、明らかに別人の田中太郎さんも出てくる
- 旧社名と新社名、通称と正式名称が別々にヒットする
- 株式会社の前後表記や略称の違いで、同じ会社の情報が別々に並ぶ
- 代表者名では引っかかるのに、社名では出てこない(またはその逆)
こうなると「たぶん同じ会社だと思うけれど、念のためもう一度検索し直す」という作業の繰り返しがつづきます。表記を変えて何度も検索し、結果を突き合わせて、「これは同じ人/会社」「これは別」を一件ずつ判定していく。この同一性確認の作業が、実はコンプライアンスチェックで最も時間を食っている工程なのです。
さらに厄介なのは、検索するたびに従量課金がかかる料金体系のサービスを利用する場合です。表記違いで再検索するたびにコストがかさみ、「念のためもう一回」がやりづらくなります。結果として、確認の粒度を落とさざるを得ないという本末転倒な状況にもつながります。
同じ人物・企業に関する情報があらかじめ一つにまとめられている(名寄せされている)こと。そして、「本当に同じ相手なのか」を見極めるための追加情報(生年月日、所在地など)もあわせて確認できること。この2つが揃っているかどうかで、判断にかかる時間は大きく変わります。
取引先管理・コンプライアンスチェックの体制づくりは、お気軽にご相談ください
ノイズ削減ができて初めて、"判断まで含めた時短"になる
ここまで見てきたように、コンプライアンスチェックの業務時間は、次の3つで決まります。
- 検索の時間(=ボタンを押してから結果が出るまで)
- 確認の時間(=結果の中から見るべきものを絞り込む)
- 判断の時間(=取引してよいか、根拠を整理する)
多くのサービスが訴求しているのは 1 の部分です。もちろん大事ですが、実務で本当に時間がかかっているのは 2 と 3 です。そして、2 と 3 を短くできるかどうかは、ノイズをどれだけ減らせるかにかかっています。
- 信頼できる情報ソースだけを見ればいい状態 → 確認が速くなる
- 関係ない記事があらかじめ減らされている → 確認が速くなる
- 同じ相手の情報がまとめられている → 判断が速くなる
つまり、「検索→結果」の時間はどのツールでもそれほど変わりませんが、「検索→結果→判断」までの時間は、ノイズ削減の設計しだいで大きく変わるのです。
情報が何も出てこない案件では、ツールごとの差はありません。差が出るのは、何かしらネガティブな情報が出てきたときです。そのときに、迷わず・慌てず・自信を持って判断できる状態にしておけるかどうか、これがコンプライアンスチェックの重要なポイントです。
日経リスク&コンプライアンスが実現するノイズ削減と効果
こうした「検索の速さだけでは変わらない部分」を変えるために設計されているのが、日経リスク&コンプライアンスです。次の3つでノイズを抑え、担当者が迷わずチェックを完了できる状態を目指しています。
1. 信頼できる情報ソースだけを利用している
- 日経が長年蓄積してきた新聞記事
- 行政処分などの公的情報
- コンプライアンスチェックに必要なWeb情報
全国紙・一般紙・業界紙を含む50紙以上を横断的に確認できるので、「どこを見れば大丈夫か」で迷いません。社内で説明する際も、根拠のはっきりした情報をもとに話せます。
2. 関係ない記事を、システム側で減らしている
記事の中身を読み解いて、コンプライアンスチェックに関係のある記事とそうでない記事を仕分ける仕組みを備えています。担当者が目を通す量そのものが少なくなるので、「一件ずつ関係あるかないかを判定する」時間から解放されます。
3. 表記のゆれを揃えている(名寄せ)
ネガティブ情報に関連する企業や人物は、あらかじめ名寄せ・統合されています。漢字を異体字で別々に検索し直したり、表記違い(旧社名など)で見落としたりする心配が減ります。「本当に同じ相手か」を判断するための追加情報もあわせて確認できるので、同姓同名の悩みも軽くなります。
導入の効果
| 現場のよくある悩み | 日経リスク&コンプライアンスで変わること |
|---|---|
| 検索結果が多すぎて、目を通すのが大変 | 見るべき記事に絞られているので、確認が簡単 |
| 同じ名前の別会社の記事で混乱する | 名寄せと追加情報で、迷わない |
| 「これで大丈夫かな」と自信が持てない | 信頼できる情報ソースから、根拠を持って判断できる |
| 検索するたびに料金が気になる | 表記違いの再検索に振り回されずに済む |
まとめ
コンプライアンスチェックのツール選びは、つい「検索が速いか」「一括でできるか」で決めてしまいがちです。でも、実際に業務を回してみて気づくのは、負担になっているのは検索そのものではなく、その後の「確認」と「判断」です。そして、その「確認」と「判断」を短くする鍵が、ノイズの削減です。
「ツールなんてどれも同じではないか?」「もっと簡単に、もっと迷わず、コンプライアンスチェックを回したい」そう感じたら、いま使っているツールで「検索の速さ」ではなく「確認と判断のしやすさ」がどれだけ実現できているか、一度見直してみてはいかがでしょうか。
いま使っているツール、検索は速いけれど、そのあとがラクになっていますか?日経リスク&コンプライアンスは、実際の画面を見ながら、いまの運用と比べてどれくらい確認と判断がラクになるかをお試しいただけます。
取引先管理・コンプライアンスチェックの体制づくりは、お気軽にご相談ください

