石油資源開発株式会社は1955年の創立以来、主には国内石油資源の新規探鉱・開発活動を通じて戦後日本の高度経済成長を力強く支えました。今後の持続可能な社会と事業成長の両立に向け、同社のサステナビリティ推進グループは使命感を持って日々活動しています。
NIKKEI The KNOWLEDGE 導入の目的は?
・動きが速く、すそ野が広いESGについて、必要な情報を効率よく集めたい
・担当分野や知識の濃淡によるメンバー間の情報収集の質量の差を埋めたい
その効果は?
→400以上の専門誌・媒体でESGの情報を早く・広く・深く収集できるようになった
→AIによる「あなたへのイチオシ」やメール通知など、最新情報が自動で集まるようになった
→個人では到達できない情報にたどり着くことができるようになった
今回は、同社経営企画部サステナビリティ推進グループのメンバーに、NIKKEI The KNOWLEDGEの活用方法や効果についてお話をうかがいました。
「ESG」の情報収集と開示を担う
エネルギー安定供給を行う御社において、サステナビリティ推進グループが担う役割についてお聞かせください。
田中さん(以下、敬称略):当グループは、損益計算書や貸借対照表などの財務情報を除いた「非財務情報」を取り扱っています。
具体的にはESG情報(環境、社会、企業統治)に加え、中長期の経営戦略や経営課題などを指します。これらの情報は、「見えない資産」であり、企業価値の創出、持続的な成長を示す上で、重要性が高まっています。
我々は、非財務情報の対外開示にあたり、社内の担当部署に働きかけ、取り組みや開示の改善にかかるポイントをお伝えしています。社内担当部署に、ESGの課題に対して腹落ち感をもって取り組んでもらうために、なぜ今それが必要かを丁寧に説明できるように心がけています。そのためには、情報収集がとても重要になってきます。
社内へのインプットだけでなく、ウェブサイトや統合報告書等を通じて、当社の持続的成長に資する非財務情報を開示して、ステークホルダーの皆さまから、評価と信頼を高め、企業価値の向上に努めています。
情報収集の習慣化と収録媒体の多さが情報の量と質を担保する
NIKKEI The KNOWLEDGEを導入することになった経緯について教えてください。
薮根: 2022年の12月からトライアル利用し、2023年4月から正式に利用を開始しました。現在は当グループを構成する4名で利用しています。
ESGは非常に流れが速いうえに、情報がさまざまな媒体に散らばっているので、必要な情報を効率よく集める方法を常に模索していました。日ごろから的確に情報を入手しておかないと、ESGのトレンドを検知して弊社がいかに対応すべきかを経営陣に提案することができません。他社の動向も逐一把握しておく必要があります。
メンバー一人ひとりは責任感を持って取り組んでいますが、それでも担当分野の枠や知識の濃淡があるため、集める情報の質と量に個人差が発生することは避けられません。そこに何かてこ入れをするのも難しく、結果として個々が独自の方法で得た情報を共有して終わりになっていました。
導入前まではこれが当たり前と思ってやっていましたが、NIKKEI The KNOWLEDGEを活用している今、当時を振り返ると、非効率だったなと思います。
業務の中でNIKKEI The KNOWLEDGEはどんな風に活用していますか?
薮根:キーワードを登録すると、関連する新聞や雑誌記事のヘッドラインを1日2回、朝夕にメールで知らせてくれます。意識して取り組まないと情報収集はなかなかできないもので、決まった時間にプッシュしてくれるのはとてもありがたいですね。
鈴木:情報収集が習慣化されるので、時間の有効活用にとても役立ちます。NIKKEI The KNOWLEDGEの機能を使って、メンバー同士で記事を共有できる点も便利です。担当外の分野についての理解が深まる点で、たいへん助かっています。
田中:テーマに合わせてキーワード登録をすると、ヒットした記事が一覧で並びます。当たり前のようですが実はこれが非常に便利なのです。特定のワードについて網羅的に調べることができ、NIKKEI The KNOWLEDGEはかゆい所に手が届くサービスだと感じています。
和﨑:日経新聞や、日経BP社が発行する様々な分野・業界の専門誌も含めて、横断的に調べることができるのは便利です。登録したテーマに対して収集された記事を読むと、興味・関心を学習して次に読むべき記事をレコメンドしてくれるのも、優秀なアシスタントという感じで助かります。
AIが自分以外の視点を取り込んで幅広く、そして深く解像度の高い理解に到達できる
NIKKEI The KNOWLEDGEを利用して、どのような効果を感じますか?
田中:NIKKEI The KNOWLEDGEではAIが記事をおすすめしてくれますが、4人のメンバーが使うことで、それぞれの視点をAIが学習してくれています。結果、自分一人では得ることができないような幅広い、かつ業務上の必要性にマッチした記事にたどり着くことができているように感じます。
加えて、コメント機能を使って記事の共有を日常的に行うことを通じて、コミュニケーションが以前より密になりました。コロナ禍におけるリモートワークで停滞気味になっていたコミュニケーションを、再起動する1つのきっかけになったと思います。
鈴木:ESGの領域は専門用語が多く、知れば知るほどわからないことがかえって増えていくような面があります。
それらを逐一NIKKEI The KNOWLEDGEを使って確認すると、記事を通して用語の意味を理解できるのに加えて、他社の取り組みなどについても情報が入ってきます。情報の深掘りの起点にもなりますし、自然と解像度の高い理解に到達できるのはいいですね。
和﨑:個人的な感覚で恐縮なのですが、「上司の期待に応える回答」ができるようになったと感じています。
私は異動してきてまだ2年で、以前はまったく畑違いの部署にいたこともあり、当初はサステナビリティ推進と言われてもわからないことだらけでした。上司からの「日経新聞の記事の背景や事実関係を確認してください」という指示にも以前は手間取っていたのですが、NIKKEI The KNOWLEDGEを使うようになってから、上司の視点が自分の中に蓄積されているように感じます。
上司の指示を受けてNIKKEI The KNOWLEDGEで注目したいテーマを設定して日々記事を読んでいくことで、上司の問題意識に関する情報がレコメンドされるようになります。日常的にそれらの記事に目を通していくことで、上司の関心事項について、自分の中に知識が蓄えられていくわけです。結果、上司からの質問にスムーズに対応できるようになりました。
今後、NIKKEI The KNOWLEDGEをさらに活用していくために、期待することはありますか?
田中:当社のようにエネルギー資源の開発と生産をともに行う同業他社は海外に多いので、その動向もサーチできるよう、海外の媒体も追加されたら嬉しいですね。
鈴木:NIKKEI The KNOWLEDGEを社内イントラに連携できると、全社的な情報感度アップにつながるかもしれません。社内のイントラネットのトップページからNIKKEI The KNOWLEDGEのレコメンド記事を見られると、情報共有が幅広く、スムーズに進むようになると思います。
和﨑:新聞・業界専門誌やビジネス誌など、読める媒体が定期的に追加されており、今後もどんどん追加していってもらえると嬉しいですね。
あとAIにより活躍してもらって、1つの記事情報から、関連ニュースをマインドマップのように枝葉を広げてレコメンドしてくれるといいなと思います。読んだ記事の前提になる議論や周辺のトピックも含めてたどれるようになると、情報収集の効率がより上がると思います。
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