福岡県における鉄道・バスなどの交通事業を中心に、国際物流事業・都市開発事業・住宅事業などを手掛ける西日本鉄道株式会社。
2022年11月に、2035年度を目標年次とした長期ビジョン「にしてつグループまち夢ビジョン2035」を策定し、既存領域とのシナジーが期待される4つの新領域「環境資源(エネルギー)」「農水産」「ウェルネス」「地域ソリューション」に取り組んでいます。
日経ザ・ナレッジ導入の目的は?
- 新領域を開拓するための情報を広く収集したい
- 業界動向やトレンド情報を効率的に収集・活用したい
その効果は?
- 新事業の具現化に向け、確度の高い情報を収集・共有できるようになった
- 収集した情報を経営陣への報告に活かせるようになった
- 情報収集を効率化することで、他業務にリソースを集中でき、生産性が向上した

今回は、新領域事業開発に関わるメンバーに、日経ザ・ナレッジ導入の経緯や活用方法・効果についてお話をうかがいました。
新領域事業の開拓
“新たな気づき”につながる情報を求めて
日経ザ・ナレッジの導入経緯を教えてください。
森永さん(以下、敬称略):2022年に「まち夢ビジョン2035」が発表されて、私が新領域事業開発部に配属になったとき、とにかく情報を必要としていました。とはいえ、新領域について、一日中インターネットで調べるのも大変で、情報収集のツールを探していたところでした。
平野:タイミングよく、経営企画部から「いっしょに無料トライアルを試してみないか」と誘いを受けたことがきっかけです。
新領域の挑戦における事業戦略を具体的に策定するためには、各分野に関する最新情報や専門知識が不可欠ですが、未知の領域で進め方に迷っていたときでした。日経ザ・ナレッジは利用しやすい価格帯でありながら、必要な情報が網羅的に収集できる有用なツールであると感じました。

平野真孝 氏
日経ザ・ナレッジを、具体的にどのように活用していますか?
花田:私はエネルギー事業を担当しています。立ち上げの際、関連する情報があふれすぎていて、最初はどこから手をつけていいのかわかりませんでした。それまでは、個人で日経新聞や西日本新聞を購読したり、Web検索するくらいでした。日経ザ・ナレッジ導入後は、「レコメンド機能」によって整理された情報がメールで届くので本当に助かっています。
今はまずはメールのタイトルを見て、業界動向をつかむといった使い方をしています。新聞の「エネルギー面」の見開きを俯瞰的に眺めるようなイメージですね。
自分の関心がある記事だけを見ていても、世界があまり広がらない。しかし、その脇にある記事まで見れば、ほかのビジネスチャンスにも気づけるかもしれませんよね。
興味がある記事に関しては、ワークスペースに保存しています。例えば経済産業省の審議会資料まで深く掘り下げて、PowerPointの社内資料に落とし込めるようにしています。エネルギーの業界動向は政策・制度変更の影響が大きいので、これをタイムリーにキャッチして、経営陣への報告に活かせるのはすごく良いですね。

花田茂吉 氏
穴田:私は、農業関連を担当しています。日経ザ・ナレッジから自動的に送られてくるメールによって、農業界のトレンドや今年のイチゴの出来の地域差なども把握できるので、自分の知見が自然と高まり、情報感度が上がっている印象です。
おかげで、経営陣に農業界の動向について聞かれても、一言話せる。情報を浴びる環境にいなければそれは実現しないので、強制的にでもメールが入ってくるのはとてもありがたく、結果的に役立っています。
立石:私の担当する水産領域では、陸上養殖の検討のための情報収集をしています。陸上養殖の動きは、日々それほどあるわけではないのですが、業界紙に掲載されるような最新情報が漏れなく集められるように、業界バインダーに登録しています。
水産領域全般に関しても、海の魚の状況・環境面など気になることを網羅的に情報収集できるよう、まさに“網を張って”います。
森永:私はその他の新領域の担当で、スタートアップの情報をよく収集しています。情報をキャッチしていきたいキーワードでバインダーを作って、それを細分化しています。たとえば、繊維ニュースなど普段なら絶対見ることがない業界の記事がAIによってレコメンドされているので、新たな流行の発見や気づきがあります。気になった記事は情報共有機能ですぐに共有できるのもありがたいです。

森永 豪 氏
平野:私もその他の新領域の担当ですが、担当の枠を超えてアグリテックや水産系など、ほかのメンバーが見落としていないか支援をする意味で、こんな記事見たよと共有機能でお知らせしています。
情報収集における「優秀なアシスタント」ができた
日経ザ・ナレッジの導入で、どのような効果がありましたか?
平野:私は新領域事業を進めるためには、すでに市場開拓された中小企業のM&Aと、これから開拓していくスタートアップとの連携が必要だと思っています。それを踏まえて、「ウェルネス」や「地域ソリューション」などでテーマ選定しておけば、朝7時と夕方5時に、必ず関連するメールが届きます。きちんと興味のある記事が通知され、漏らすことなく確認できるようになりました。
花田:私たちはまさに、社内スタートアップのようなものですが、スピーディーなインプットとアウトプットの2つの両立は、すごく難しい。ただ、同じようなことをしている大手の他社さんは、常に3人が張り付いて情報収集や検討にあたっているそうです。
当社は新領域事業を今から大きくしていくタイミングなので、人的リソースを割けるわけではない。それを、日経ザ・ナレッジが「優秀なアシスタント」として肩代わりしてくれている感があります。
森永:個人の生産性は、間違いなく上がっています。私は約1時間の通勤時間の使い方が変わりました。これまでは、スマートフォンでいろいろな新聞や出所不明なニュースなどを見ていたのですが、今は日経ザ・ナレッジのメールを確認するだけで、記者の取材で集められた信頼できる情報が手に入る。
その分、自分のための勉強やスケジュール確認など、ほかのことに時間を使えるようになりました。
質の高いアプトプットのために
スピーディーで正確なインプットを
日経ザ・ナレッジを活用して、どのようなことを実現していきたいですか?
今後、期待することもあれば教えてください。
平野:新領域事業を検討する際にインプットに追われ、アウトプットになかなかつながらないというのは、結構ありがちなこと。インプットにできる限り時間をかけず、いかに確度の高い情報を獲得して、アウトプットにつなげていけるかが重要です。新領域事業を社内で提案していくため、情報獲得のツールのひとつとして、今後も継続して、日経ザ・ナレッジをフル活用していきたいと思っています。
花田:スピーディーにインプットして、経営陣に納得をしてもらえるアウトプットを出していきたいですね。メンバーのレベルの底上げにも取り組みたい。いずれは、我々が今進めている事業の「すぐ脇にある新領域事業のビジネスチャンス」にも常に目配りができるよう、さまざまな記事にふれていきたいと思っています。
穴田:アウトプットに関して言えば、もっと簡潔にわかりやすく読めるようになると理想的ですね。専門紙の内容そのままでは、農作業にあたる現場のメンバーにとっては難しく、私がまとめ直して説明しています。それだけ読めば最低限理解できるよう、大きな文字でトピックだけが冒頭に設置されていると良いです。

穴田勝美 氏
立石:私はピンポイントで水産関係の情報を集めていたので、ちょっと偏っていたのかもしれません。今日の話を聞いて、もっと広い視点で見るように活用していこうと思います。

立石博之 氏
森永:新領域事業開発という仕事の性質上、未知の領域について調べようにも疎いことが多いので、その市場のトレンドがすぐにわかると、とても助かります。集めた記事を分析して、サマリーを出してくれるようになるといいですね。日経ザ・ナレッジの機能に盛り込まれていると、とてもありがたいです。
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